2013年3月3日日曜日

無口で無愛想なインド人がいちばん親切だった件

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いろんなインド人とほぼ強制的に触れ合った。

ほとんどだますつもりで話しかけてくるのだろうけど、中には本当の親切で話しかけてきたっぽい人もいた。

しかし、こちらは警戒心ビンビンなので話しかけてくる連中はみな悪徳インド人と決め込み完全無視を貫いた。

それでもオートリキシャーに乗るときは会話する必要がある。

今回の旅行でリキシャーには2回乗ったが、その2人のドライバーがとても対称的だった。

1人目はアグラ駅からタージマハルまで乗せてくれたコワモテの若者で、当然向こうから話しかけてくる。

「タージマハルまでどう?」
「いくら?」
「80ルピー」

地球の歩き方に書いてある相場と一緒で安心し、本当に80ルピーだねと念を押して乗車した。道中、若者は一言も喋らずクラクションがんがん鳴らしながら猛スピードでかっ飛ばす。ものの10分程度で着き、100ルピーを渡したらちゃんとお釣りもくれた。

なんだ、ぼったくられるとか聞くけど全然じゃんと楽天モードでタージマハルを堪能した。

さて次に乗ったもう一人が問題児だった。

タージマハルの南門を出た先にある食堂でメシを食って外へ出た瞬間、待ってましたとばかりに寄ってくるオッサン。

「アグラ城まで」
「OK!乗りな!」
「いくら?」
「100ルピー」

駅からタージマハルより距離は短いのにさっきより高い。ぶっちゃけそれでもよかったけどとりあえず「高すぎる」って言ってみた。

そしたら、「あの食堂のマスターと俺は友達なんだ、うんたらかんたら…」

意味不明だったけどまあいいやと思って乗ったのが運の尽き。

城のあとはどこに行くとかお土産は買うかとかとにかくおしゃべりクソ野郎で、結果色んなところへ連れ回された。

もちろん断ることもできたけど、リクシャーから見る街中の景色をもっと見ていたかったのと、もちろん恐怖心もあってオッサンの言うとおりにした。

で、しめて600ルピー!
我ながら格好のカモだと自覚した。

この対称的な2人のドライバーに遭遇して分かったのは、無口で無愛想なインド人が一番親切だということ。

笑顔でハローなんて言ってくる連中にロクな奴はいない。

これは世界共通なんですね。